何をしても許される人と怒られる人との違いとは?

こんにちは。

蒼乃勇信(あおのゆうしん)です。 

 

突然ですが、こんな経験はありませんか? 

 

「同じことをしていても自分だけ指摘される」 

「他の人と自分への態度が違うと感じる」 

 

私のクライアントの皆さんには、 
こういった傾向をお持ちの方が
多くいらっしゃいます。 

 

私も職場で同じ様な経験があり、 
一時期は非常に悩んだものです。 

 

こういったことが続くと、 
「自分は本当にダメな人間なんじゃないか」 
と思ってしまいますよね。 

 

なぜ、何をしても許される人や誰からも
受け入れられる人がいる一方で、

同じ様にしていても自分だけ怒られたり
見下されるということが起こるのでしょう?

 

今日はその違いについてお話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

許される人と怒られる人の違いはセルフイメージにある

 

結論から言うと両者の違いは、セルフイメージにあります。 

 

つまり「自分自身の価値をどの様に感じているか」です。 

 

少し分かりづらいでしょうか。

 

例えば、幼い頃に失敗をして、
両親等から叱られてばかりいた人は
「自分はダメな人間だ」
「自分は劣った人間だ」
という自分に対するイメージを
持っているかも知れません。

 

逆に失敗しても受け止めてもらい、
励まされながら成功体験を重ねてきた
という人は
「自分は困難を乗り越えられる」
「自分は誰からも受け入れられる」
というイメージを持っているかも知れません。

 

これは、あくまで一例ですが、
こういった自分に対するイメージを
人は潜在意識の中にもっています。

 

そして、重要なのは、このイメージは
自分をありのままに見て分析した結果等
ではなく、あくまでイメージだという事です。

 

人は自分や世の中をありのままに
見ることはできず 、自分の心のフィルター
を通して眺めています。

 

そして、それは人それぞれで全く異なるものです。

 

この心のフィルターを通して世界を見ることを 
心理学では「投影」と呼んでいます。 

 

仮にあなたが無意識に「自分はダメな人間だ」と 
思い込んでいたとすると、実際に周りが自分のことを 
ダメな人間だと思っている様に感じてしまうのです。 

 

そして、恐ろしいのは、人はこの投影の世界観に 
他人を巻き込むことがあるのです。 

 

皆さんもドラマなどで、 
このような場面を見たことはないでしょうか? 

A:「怒ってるよね?」 

B:「怒ってないよ」 

A:「やっぱり怒ってるよね?」 

B:「怒ってないよ」 

A:「絶対怒ってるよ?」 

B:「だから怒ってないって!」 

A:「やっぱり怒ってるじゃん!」 

 

この場面ではBさんは怒っていない
と明言しています。

 

それにも関わらAさんはBさんが
怒っていると感じています。

 

Aさんが
「Bさんは怒っている」
と感じたのは
Aさんの投影の結果です。


こういった方の中には
「自分は人から受け入れられない」
といったイメージを持っている方が
多くいらっしゃいます。

 

そして、当初Bさんは怒って
いませんでしたが、Aさんが繰り返し
「怒ってるよね?」
と確認することで結果的に
Bさんは怒ってしまいます。

 

そして、それを見たAさんは
「やっぱり怒ってるじゃん!」 
と自分の投影が正しかったと証明してしまうのです。 

つまり、Aさんは自分の投影の通りに
自分でBさんを動かしてしまったのです。

 

「自分は人から受けれられない」
という思い込みは事実ではなく、
自分自身が周りを動かした結果として
そうなっているだけなのです。

 

この様に自分の投影した通りに
相手を動かしてしまうことを、
心理学では
「投影同一化」と呼びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この例では言葉によって同一化を行っていますが、 
人間は言語よりも非言語によって多くの情報を得ます。 

 

つまり、言葉以上に表情や態度、仕草などに表れる 
情報から多くの影響を受けています。 

 

例えば「自分はダメな人間だ」と思っている人は 
無意識のうちにオドオドしてしまったり、すぐに 
謝ってしまう等の癖を持っていることが多いものです。 

 

相手が何か親切であなたの仕事を手伝ってあげた 
としても、あなたが「すいません…」という態度 
でいたりオドオドしていると、 

 

相手は当初親切でやってあげたつもりであっても 
あなたの態度につられて、自分が怒っている様な 
スタンスになってしまうのです。 

 

逆に 

「自分は素晴らしい人間だ」 

「自分は人から受け入れられる人間だ」 

と思い込んでいる場合はどうでしょうか? 

 

おそらく何かミスをしてしまっても 
それで周りが自分のことを見限ったりしない、 
笑って許してくれると信じています。 

 

それが表情や態度、仕草に表れていると 
周りの人もそれにつられて許してしまうのです。 

 

ここで重要なのは、意識的な言葉ではなく
無意識の表情や態度、仕草によって、
こういった事象が引き起こされているということです。

 

そして、繰り返しになりますが、
この裏には
「自分はダメな人間だ」
「自分は受け入れられない人間だ」
といったセルフイメージがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

セルフイメージを変化させるには潜在意識の扱い方が重要 

 

以上の様に、許される人と怒られる人の違いは 
セルフイメージにあります。

セルフイメージから発せられる表情や態度、
仕草等、無意識に発せられるシグナルにより
あなたのセルフイメージ通りに相手を動かしているのです。

 

このセルイメージは、これまでの経験による 
記憶によって、潜在意識の中に時間をかけて 形成
されたものです。 

 

この潜在意識の中の思い込みは、 
残念ながら本を読んだり自分に言い聞かせる
だけでは
変化しません。 

 

何か自分のイメージが変わる様な 
強烈な感情を伴う出来事が必要です。 

 

そういった状態を自分で作れる方は 
自分で潜在意識を変えていくことが
可能
でしょう。

 

しかし、多くの人にとって
それは非常に困難です。

 

そこで私がお勧めしているのは、
じっくりと潜在意識の中の思い込みを
変化させていく手法です。

 

その中で最も効果的なのはヒプノセラピーです。 

 

ヒプノセラピーは催眠によって潜在意識 
へアクセスしやすい状態を作ります。 

 

そして、潜在意識へ必要なメッセージを 
伝えたり、セルフイメージを形成している 
記憶に対する意味づけを変化させたりと 
非常に効果がある心理療法として知られています。 

 

多くのカウンセラーはいわゆる「傾聴」
により、
クライアントが気付いていくのを
待つという手法を用いています。

 

しかし、それだけでは潜在意識の中の
思い込みを変化させるには不十分なのです。


また、カウンセリングの中で
自分と向き合うのには想像以上に
エネルギーを必要とします。

 

 

ただし、一方で自分と向き合うということは
変化の過程で必ず必要でもあります。

 

そこで、私はヒプノセラピーと
カウンセリングとを
融合させることによって、
しっかりと癒しを得ながら、潜在意識を
じっくり変化させていく手法を用意しています。

 

また、それ以外にも色んな手法を
組み合わせていますので、
「自分はセルフイメージが低いな」
と感じた方は、是非お声掛け下さい。

 

あなたとお話しできることを 
楽しみにしています。 

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